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ランニングにおけるハイパフォーマンス実現の鍵を握る大腰筋。
大腰筋の重要性は、HPやメルマガ等で何度も説明してきました。
今回は、その機能を最大化するためのポイントをご紹介します。

 

大腰筋の基礎知識

 

近年、大腰筋は下肢や腰椎の動きに関わる重要なインナーマッスルとして、メディアで頻繁に取り上げられています。

 

たとえば、

1)大腰筋を鍛えると姿勢が綺麗になる
2)腰痛の80%は大腰筋が問題だ
3)大腰筋を鍛える骨盤が矯正される
4)大腰筋を鍛えるとダイエット効果がある
5)黒人は白人より大腰筋が3倍大きいから足が速い

 

などなど、諸説あれど大腰筋を否定する人は聞いたことがないくらい最重要筋です。
まず大腰筋で大切なことは、「体幹と下肢をつなぐ唯一の筋肉」ということです。
その筋肉の間に脊椎、仙腸関節、股関節が関節構造として関連することもポイントです。

 

 

大腰筋の3つの機能

 

大腰筋の機能は大きく分けて、

1 股関節屈曲
2 骨盤の前傾
3 腰椎前湾

の3つがあります。

 

大腰筋は身体の重心を通るので、重心のコントロールには必要不可欠な筋肉です。
さらに横隔膜と筋連結しているため、大腰筋が機能的に働くことで横隔膜が機能的になり呼吸にも影響を与えます。

 

スポーツ選手は呼吸のリズムやコントロールでパフォーマンスが変わってきます。

 

 

ハムストリングスとの関係性

 

大腰筋の拮抗筋に は、重要アクセル筋であるハムストリングス(上部)があります。
ランナーやアスリートがが高いパフォーマンスを発揮するためには、股関節機能はもちろんのこと、
この両筋が主動作筋として機能する必要があります。

 

ハムストは坐骨結節への付着を介して大内転筋へと連結が続きます。
坐骨結節への付着により、骨盤底筋群の筋機能への影響もあるのです。

 

 

トップアスリートの太もも

 

トップアスリートはもれなくこれらの筋がよく発達しており、ブレーキマッスルであり膝のトラブルを引き起こす要因となりやすい大腿四頭筋は、そんなに発達していません。

 

そんな選手は前から見るととても太腿が細く見えます。
ちなみに太腿が太く見えるラグビー選手やサッカー選手でも、トップレベルは大腿四頭筋ではなく
ハムストと内転筋の発達によって太く見えているんです。

 

 

大腰筋は連動性の鍵を握る

 

大腰筋は、上記のようにハムストリングスとの拮抗筋関係にあり、そのハムストリングスは坐骨部では内転筋群との連結を持ちます。

 

そしてハムストリングスを構成する筋の一つである大腿二頭筋は膝窩筋、ヒラメ 筋、長腓骨筋へと筋連鎖していきます。

 

膝窩筋、ヒラメ筋は後 脛骨筋に連結し、後脛骨筋は足底で長腓骨筋と筋連鎖します。

そして体幹深部では、横隔膜と筋連結を持っており、呼吸機能へも影響を及ぼします。

 

このように、大腰筋を働かせることによって、体幹・大腿・下 腿・足底のインナーマッスルの
筋連鎖が優位に働くようになります。

 

 

インナーマッスルの筋連鎖が優位になると生じる2つのメリット。

 

①動的安定性
スポーツにおいては、「スピードを出しつつ正確に」「パワーを出しつつ正確 に」といった能力が要求されます。

言い換えると動きながらも安定しているといいます。
専門的には「動的安定性」と言われる重要な機能です。

 

この動的安定性を実現するために、インナーマッスルは不可欠な役割を担っています。

なぜなら、インナーマッスルはその名の通り身体の深部で各関節の適合性を高める作用をしており、

それが激しい動きの中での関節の安定性の確保につながっています。

 

この作用は、筋肉の起始停止部の位 置関係から考えても明確です。

 

 

②骨の力(関節間力)を活用できる
骨を伝わる力のことを関節間力と言いますが、インナーマッスルの作用により関節が安定すると、
この関節間力が活用しやすくなります。

 

関節間力は、筋肉に変わって力を伝導するので、“無駄な力みを抜く”ためには必須要素なのです。

 

 

 

次回は、”見逃されがちな大腰筋の重要な作用”についてお話します。

 

 

 

 

JRTA 三浦

 

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