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前回、「大腰筋を機能させる為の条件とは?」という記事を書きました。

今日は、大腰筋の作用についてもう少し踏み込んでいきたいと思います。

 

 

見逃されがちな大腰筋の作用

 

大腰筋の作用はOKCでは股関節屈曲であると認識されていると思います。

一方、拮抗筋であるハムストリングスの作用は股関節伸展と膝関節屈曲が作用であるとされています。

 

実はこの認識に大きな問題点があります。

 

一般的に、関節運動というのは屈曲-伸展、内転-外転、内 旋-外旋といった3軸で表現され、それぞれの関ただけの分類なので実際はこれらがアナログ的な動きとして生じます。

 

大腰筋の場合、その走行は大腿骨に巻きつくようにして小転子に付着しますが、この構造により大腰筋が収縮すると 股関節の屈曲だけでなく外旋運動が起こります。

 

つまり大腰筋は股関節の屈曲と外旋が作用となります。 次に拮抗筋であるハムストリ ングスをみてみましょう。

 

外側にある大腿ニ頭筋は坐骨結節を起始とし、腓骨頭及び下腿筋膜に付着し、内側にある半腱様筋と半膜様筋は坐骨結節を起始とし脛骨粗面内側に付着します。

 

これらの筋の起始・停止と走行から外側ハムストリングスは股関節伸展及び外旋、内側 ハムストリングスは股関節伸展及び内旋の働きが作用となります。

そしてこのセットは回旋運動も伴い、屈曲外旋-伸展内旋 の関係となります。

 

 

これらの理由から股関節屈曲及 び外旋運動を主動する大腰筋の拮抗筋は、伸展及び内旋運動を主動する半腱様筋と半膜様筋、つまり内側ハムストリングスということになります。

 

そしてこのセットは回旋運動も伴い、屈曲外旋-伸展内旋の関係となります。

 

 

 

大腰筋とハムストリングスのRSSCセットでランニングスピードが向上する

 

ここが非常に重要なポイント でこの回旋運動を伴った股関節屈伸運動が、「RSSC」につながるのです。

 

ほぼすべてのトップアスリートが、何らかの形でこのRSSCを活用しており、例えば陸上選手が走るところをスローで見てみると、その動きは直線的ではなく、かなり回旋の要素が見てとれるのです。

 

人体という運動体は、力を発生 させるためには明らかにこれらの作用を利用する構造になっており、それを競技の中で活かせるかどうかの分岐点となる鍵がこの大腰筋にあるのです。
RSSC、すなわち回旋系伸張反射の作用により、大腰筋とハムストリングス上部を中心とした 強烈な前方推進力が生まれ、これがハイパワーハイスピードのパフォーマンスを実現にするためには欠かすことはできないものになっているのです。

 

 

 

次回は、大腰筋を作用させる秘訣のお話をします。

 

 

 

JRTA 三浦

 

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